弱い技術について

【内容】
『セヴェラルネス』第3章「建築職人ウィトルウィウス 弱い技術」より、ローマ建築を成立させた技術の性質を論じる。
かつてギリシャを成立させた「強い技術」による建築が崩れた後、その破片を積み重ねてローマ建築を成立させたのが「弱い技術」である。それは、相互に連関させることが困難な「強さ」に対して、その連関が容易で偶然性を許容する「弱さ」を指す。この二つの技術観をテーマとして、ウィトルウィウスの正体に迫る。
セヴェラルネス 事物連鎖と人間 
 
【配布物】
なし
 
【次回講義】
『セヴェラルネス』第4章「ピラネージ、都市の人間」より、マジックメモとエッチングなど、過去の所作を痕跡として残存させる行為について論じる。
セヴェラルネス 事物連鎖と人間 コラージュ・シティ (SD選書) 銅版画のマチエール